問題解決能力の育成と評価基準




情熱指導者が指導する際の、問題解決の方法などを分類し、定量的にその能力を把握することで成長を促進します。

点数は高いほどいいが、よい指導者として必要な、情熱思いやりといった心理的な要素や、直接指導を行わない前後の立ち振る舞いなどについてはこれら点数には盛り込まれていません。

受講生等の問題に対応するポイント

問題への対応

  • 常に近くにいて、いつでも対応できる態勢で見守る。
  • 受講生に時間を与え、自力で問題を解決できるか見守りつつ、適宜、合図や指示等、サポートの準備を整えておく。
  • 問題点を指摘したり正すときは、優しく穏やかに行なう。突発的な指導や、強くつかんだり、押したり、無理やりさせることは驚かせるだけで、問題解決には繋がりにくい。
  • 目標を達成できた後に、問題点や解決策を思い出してもらうことで補強する。
    1. 何が間違ったかを示す
    2. 同じ間違いをしない為の方法を示す
    3. 言葉や絵図、見本を見せるなどで伝える
  • 良い事例、悪い事例を対比してみることで理解が深まる。

問題解決能力の評価基準

点数と各対応内容

  1. 問題を見過ごし、傷害が起こる可能性があった。
  2. 問題を見過ごしたか、不適切な対応だったが、危険な状況には至らなかった。
  3. 問題に正しく対応したが遅かった。
    • 正しい対応には必要なアドバイスやサポート等が含まれてなければならない。
  4. 問題に正しく対応することで、目標を達成できた。
  5. 問題に素早く、正しく対応し、目標達成後、適切に(上記4[2]何が間違ったかを示す
    同じ間違いをしない為の方法を示す
    言葉や絵図、見本を見せるなどで伝える
    )補強した。

望ましい指導者とは[3]日本体育協会「求められる指導者」より加筆

思いやりやる気と自立心を育てるためのサポートを円滑に行うコミュニケーションスキルを身につける。

  • 「話を聞く」
  • 「良い点を誉めて伸ばす」
  • 「教えすぎず考える力をつける」
  • 「責任を持たせる」  など

スポーツマンシップとフェアプレイに代表されるマナー、エチケットなど、道徳的規範を身につけるサポートをする。

PATROLしよう

  1. Process :「結果ではなく、経過を重視しましょう」
    いい結果が出た時も悪い結果が出たときも、プレイヤーと一緒に原因を考えてみましょう。
  2. Acknowledgment :「承認しましょう」
    プレイヤーの意志を尊重し、その行動や言動を承認することが大きな励みとなります。
  3. Together :「一緒に楽しみ、一緒に考えましょう」
    指導者自身が楽しくなければ、プレイヤーも楽しくないです。一緒に楽しみましょう。
  4. Respect :「尊敬しましょう、尊重しましょう」
    年齢、性別に関係なく、すべての人を尊敬する気持ちを持ち、個性を尊重しましょう。
  5. Observation :「よく観察しましょう」
    体調は万全か、悩み事はないだろうか等、見守られていることで安心感が生まれます。
  6. Listening :「話をよく聴きましょう」
    「なってほしいプレイヤー」ではなく、「なりたい」自分を意識し、気づける機会を作りましょう。

ロジェ・ルメール(フランス)

  • 我々は学ぶことをやめたときに、教えることをやめなければならない
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注釈   [ + ]

1, 3. 日本体育協会「求められる指導者」より加筆
2. 何が間違ったかを示す
同じ間違いをしない為の方法を示す
言葉や絵図、見本を見せるなどで伝える




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