タンクが緩んだ場合を想定した練習
ダイビング中にバックルが外れた、タンクの固定が緩んだ場合の対処を実際にやってみることで対応できるようになる。
- 前提
正常に取り付けられたタンクが緩むことはまずない。トラブルの主な原因は、器材に合った( )が行われていないこと。《詳細》
正しいセッティング《詳細を隠す》
この項目での用語について
次の用語で表現されることがあります。
- タンク=シリンダー
- バンド=ストラップ
練習について
ダイビング中を想定して実施する
- 実施場所(次のいずれか)
- 足がつかない深さの水面
- 水中
- 1と2の両方
- 次の練習では流れはほぼ同じで、色付きの締めなおす場面が主に異なる。
- 水中で行なう場合には、バンドが緩んだほうのダイバーが傷つきやすい生物などがいない水底に腹ばいになるか、プールラダーやラインなどをつかめば姿勢が安定する。
場面設定と練習手順(例)
- 水底
- 浮力 マイナス浮力
- 場所 生物等傷つけない水底
- 中層
- 浮力 中性浮力
- 場所 中層
- 水面
- 浮力 プラス浮力、スノーケル又はレギュレーターを使用
- 場所 水面(シーン例)
- 次の様な場所につかまり身体を安定させる
- プールのラダー
- プールサイド
- フロート(ブイ)
- 場合によりスクーバ器材を脱ぐ
それぞれでの手順(例)
- インストラクターがタンクの固定を緩めずらす。
- タンクが緩んだダイバーが「何か変だ」とバディに合図しタンクを指す。
又は
バディが気付き「止まれと」合図し「何か変だ」とタンクを指す。 - バディがタンクを正しい位置に戻し、締め直しす。
- (水中)緩んだタンクにバディの手が届くよううつ伏せになる。
- (中層)深度や位置を維持しながら対応する。
- バディはひざを使った方が良い場合がある。
- 完了後、ダイバーに「OK」合図をする。
- タンクが緩んだダイバーが「OK」合図を返して終了。
スキル練習の前に
全員が行うべき事前準備
- 器材に使われている様々なリリース・バックル、ストラップ(タンクバンド)を確認する。
- BC固有の外し方と締め直し方を確認する。
想定されるトラブル(例)
- シリンダーのストラップがしっかりと締め直されていない。
- 指がバックルに挟まる。
- (練習として)十分に緩めず締めなおすだけ。
くどいですが・・・
最も大事なのは、緩まない器材のセッティング方法を、ちゃんと教えてくれるインストラクターから習って身に着けることです。