「スキンダイビングの方が楽そう」は本当か?




「スキンダイビングの方が楽そう」は本当か?

60代から海を楽しむ時に知っておきたい、スキンダイビングとスキューバダイビングの違い

前回の記事では、

「60歳からスキンダイビングは楽しめるのか?」

をテーマに、

  • 有酸素運動

  • 無酸素運動

  • 加齢による変化

  • “無理の境目”

について整理してみました。

その中で、

スキンダイビングは、見た目以上にスポーツ性が高い

という話を書きました。

すると実際によくいただくのが、

「でも、スキューバダイビングは器材が重そうですよね」
「スキンダイビングの方が身軽で楽そうに見えます」

という声です。

確かに、陸上だけを見るとそう見えるかもしれません。

しかし、

“同じ深さを、のんびり、無理なく楽しむ”

という視点で見ると、実際にはかなり違います。

今回は、

  • スキンダイビング

  • スキューバダイビング

の違いを、

「身体負荷」

という観点から整理してみたいと思います。


スキンダイビングは「身体能力で水中時間を作る」

スキンダイビングは、

  • 息を止めて

  • 潜降して

  • 浮上して

  • 回復する

を繰り返します。

つまり、

“自分の身体能力そのもの”

で水中滞在時間を作っています。

特に、

  • 深く潜る

  • 長く潜る

  • 流れがある

  • 緊張する

ほど、

身体への負荷は上がります。

さらに息止め中は、

  • 酸素が減る

  • 二酸化炭素が増える

  • 心拍や循環が変化する

という状態になります。

つまり、

見た目以上に身体を使うスポーツです。


「身軽=身体が楽」ではない

スキンダイビングは確かに、

  • タンクがない

  • BCDがない

  • 身軽

  • シンプル

という魅力があります。

ただし、

“器材が軽い”

ことと、

“身体が楽”

は、実は別です。

例えば、

水中で同じ10m前後を楽しもうとすると、

スキンダイビングでは、

  • 潜降

  • 息止め

  • 浮上

  • 回復

を何度も繰り返します。

つまり、

景色を見る時間の裏側で、

身体はずっと仕事をしています。


スキューバダイビングは「水中滞在を楽にする仕組み」

一方、スキューバダイビングは、

重器材を使う代わりに、

“呼吸を維持したまま水中に滞在できる”

システムです。

つまり、

  • 呼吸できる

  • 急いで浮上しなくていい

  • 水中で止まれる

  • 回復呼吸が不要

という大きな違いがあります。

実際、水中では浮力によって器材重量はかなり軽減されます。

そのため、

中性浮力が安定すると、

かなり小さい力で、

長時間その場に留まれます。

つまり、

“水中での身体負荷”

だけを見ると、

スキューバダイビングの方が圧倒的に楽な場面は少なくありません。


特に60代以降では差が大きくなることがある

ここはかなり重要だと思っています。

加齢とともに、

  • 最大酸素摂取量

  • 回復速度

  • 心肺予備力

は低下していきます。

スキンダイビングでは、

この“余裕”が、

そのまま安全余裕にも関係します。

つまり、

若い頃は問題なかった反復潜水でも、

60代では、

  • 回復が追いつきにくい

  • 呼吸が乱れやすい

  • 疲労が蓄積しやすい

ことがあります。

一方スキューバダイビングは、

水中で呼吸を維持できるため、

“頑張って滞在する”

必要がかなり減ります。

そのため、

  • 魚をゆっくり見る

  • 写真を撮る

  • 景色を楽しむ

という目的では、

実際にはスキューバダイビングの方が、

かなり“のんびり”しやすいのです。


指導現場でよくあること

実際には、

「タンクが重そうだから、スキンダイビングの方が年齢的に楽そう」

と思って来られる方は少なくありません。

しかし体験してみると、

「スキンダイビングの方が運動している感じがする」

と言われることはかなりあります。

逆にスキューバダイビングでは、

呼吸を続けながら水中を漂えるため、

「こんなにゆっくり見られるんですね」

という反応も多いです。


もちろん、どちらが良い悪いではない

ここは大切です。

両者は似ているようで、

実は楽しみ方がかなり違います。


スキンダイビングの魅力

  • 自由感

  • 水との一体感

  • 身軽さ

  • 身体感覚

  • スポーツ性


スキューバダイビングの魅力

  • 水中滞在

  • 観察

  • 安定感

  • 写真撮影

  • レジャー性


つまり、

「どちらが優れているか」

ではなく、

「何を楽しみたいか」

で選ぶのが自然だと思います。


60代から海を楽しむなら

もし、

  • のんびり景色を見たい

  • 同じ深さをゆっくり楽しみたい

  • 魚を観察したい

  • 写真を撮りたい

なら、

実際にはスキューバダイビングの方が、

身体負荷を抑えやすい場面は多いと思います。

大切なのは、

「若い頃と同じ感覚で頑張る」

ではなく、

“今の身体で、余裕を持って楽しめる方法を選ぶ”

ことなのかもしれません。




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする