アクティビティは、日常のストレス発散にはなります。
しかし、「ストレス発散になること」と、「その活動そのものを楽しめていること」は、必ずしも同じではありません。
本来は楽しみたくて始めたはずなのに、気分転換にはなっていても、その活動自体の面白さを十分に味わえていない人は意外と多いように感じます。
もちろん、それでも悪いわけではありません。
ですが、ほんの少し考え方や取り組み方を変えるだけで、ストレス発散だけでなく、「夢中になれる楽しさ」を感じられるようになることがあります。
子どもの頃の体育を思い出すと分かりやすいかもしれません。
例えば鉄棒。
初めて前回りができたときは、それだけでも十分に楽しかったものです。
たまに鉄棒をすれば、日常とは違う刺激になり、子どもながらに気分転換やストレス発散にもなっていました。
しかし、前回りだけで鉄棒を十分に楽しめているかというと、そうではありません。
後ろ回りができるようになり、足かけ回りができるようになり、蹴上がりまでできるようになる。
できることが増えるたびに、新しい世界が広がり、鉄棒そのものがどんどん面白くなっていきます。
もし前回りしかできなければ、毎日のように鉄棒をしたいとは思わないでしょう。
縄跳びも同じです。
前跳びだけより、あや跳びや二重跳びができるようになる方が面白い。
跳び箱も、ただ跳ぶだけより、飛び込み前転や倒立前転ができるようになる方が、もっと楽しくなります。
そして、それを効率よく身につけるには、自分に合ったカリキュラムや、上達へ導いてくれる指導者の存在が大きな力になります。
早く上達できれば、それだけ早く「できる楽しさ」を味わえるからです。
ストレス発散や気分転換は、その日の気持ちを軽くしてくれます。
もちろん、それだけでも十分価値があります。
しかし、本当の意味で人生を豊かにするのは、その活動の楽しさが深まり、「もっとやりたい」「もっと上手くなりたい」と思える状態ではないでしょうか。
楽しみが増えると、人生には新しい居場所や仲間、挑戦する理由が増えていきます。
ストレス発散は、今の自分を元の状態に戻してくれます。
一方で、楽しみを増やすことは、自分の人生そのものを広げてくれます。
だから私は、ただ気分転換になる趣味ではなく、楽しみを深められる趣味を持つこと、そしてその楽しみを少しずつ育てていくことが、人生をより豊かにする方法なのだと思っています。