概要
レスキューダイバーへの道
レスキュー・テクニックは、まず、何度も繰り返すことで身につきやすいプールで習得します。
その後、海で実践的なシナリオで実習します。つまり、海では既にプールで身につけた技術の応用です。
海で練習していては、実践的な実習はできません。プールでしっかり身につけておきましょう。
リビュー・セルフレスキュー
ライセンスコース(OWD)での復習
人をレスキューするには自らが、人に頼らず自分自身で努力できる能力を確認&身につけておきます。
- 足のつり
- 水面でオーラルで浮力確保(BCDとウエイトの操作有り)
- 気道のコントロール方法。
- バックアップ空気源の活用方法。
- ヴァーティゴと対応方法のシュミレーション。
レスキュートレーニング
課題① 疲労ダイバー
水面で疲労している(パニックは起こしていない)が、反応のあるダイバーの水面でアシスト。
- アプローチと状況判断。
- コンタクトの取り方。
- 事故者を落ち着かせ安心させる方法。
- 移動と器材を外すアシスト法。
課題② パニック・ダイバー
パニックを起こしている(理性を失っている)ダイバーのレスキュー。
- アプローチと状況判断。
- コンタクトの取り方。
- しがみついてくる事故者を振り払う方法。
- パニック・ダイバーからのクイック・リバース。
課題③ 浜、ボート、桟橋からの対応(反応があるダイバー)
トラブルを起こしていて反応があるダイバーのアシスト
- リーチ、エクステンション、スローイングなどのノンスイミング・アシスト。
- 事故者から目を離さないアプローチ
- 浮力補助具がある場合とない場合のスイミング・アシストとレスキュー。
- 器材を外す場合と外さない場合曳航:
- アンダーアーム・プッシュ
- シリンダー・バルブ・トゥ
- 修正された疲労スイマー・キャリーなどの曳行。
- ?エキジット方法。
課題④ 水中でトラブルに遭遇しているダイバー
- 水中で、動きすぎによる疲労状態をシミュレーションしているダイバーを正しく識別し、対応する。
- やみくもに浮上しようとしているパニックダイバーを正しく識別し、対応する。
- バックアップ空気源を使用して、エア切れをシミュレーションしているダイバーを正しく識別してエアを与え、エアを分けあいながら一緒にコントロールされた浮上をする。
課題⑤ 行方不明ダイバーの捜索方法
次の様な水中サーチパターンを使用して、迅速に効率よく行方不明ダイバーを捜索して発見する。
- スパイラルサーチ
- Uサーチ
- サーキュラーサーチ
- ジャックスティサーチ など
課題⑥ 反応がないダイバーの浮上方法
- 浮上の補助に、浮力をプラスで、できる範囲でコントロールしつつ浮上する。
- 反応がないダイバーまたは救助者自身の浮力をできる範囲でコントロールしながら、事故者を水面に浮上させる。
課題⑦ 水面で反応がないダイバー
- 水面で反応がないダイバーにアプローチして呼吸をチェック
- 浮力を確保しながら助けを呼び、ダイバーを仰向けにする。
- ダイバーのマスクとレギュレーターを外し、気道を確保して呼吸を確認する。
- 以下の方法で水中でのレスキュー呼吸をする方法
- マウス・トゥ・ポケットマスク
- マウス・トゥ・マウス
- マウス・トゥ・ノーズ(オプション)
- マウス・トゥ・スノーケル(オプション)
- 効果的なレスキュー呼吸を続け、エキジットへ向かってダイバーを曳行しながら器材(事故者と救助者)を取り外す方法
課題⑦の詳細解説
コンタクトして呼吸を確認
救助者は、身体をたたくか呼びかけて、ダイバーが反応しないことを確認。
腕を交差させ、ダ...
課題⑧ 反応のないダイバーのエキジット方法
アシストの有無や、深さが足の届かない、腰の深さ、浅い場合等の環境に対応できるようになります。
- 呼吸しているが反応がないダイバーを、アシストありとアシストなしでエキジットさせる方法。
- 呼吸していないダイバーを、アシストありとアシストなしでエキジットさせる方法。
課題⑨ 圧力関連事故のファーストエイドと酸素供給
- 呼吸をしているが反応がなく、減圧障害が疑われるダイバーに酸素供給するステップと手順。
- レスキュー呼吸用のポケットマスクを使って、呼吸していないダイバーに酸素供給をする方法。
課題⑩ 水面で反応のない(呼吸していない)ダイバー
レスキューダイバーとして、浜/ボートから対応する。
反応がなく呼吸をしていないダイバーをレスキューしなければならないという緊急事態に対応し、水面でのレスキュー呼吸、エキジット、CPRを実施する。