プールで身につけたレスキューテクニックを海洋でシナリオにして実施します。
ダイブマスターやインストラクターの試験もこの範囲から課題が出されます。
概要
シナリオ1
水中で反応のないダイバー
事故のシミュレーションで、行方不明ダイバーを捜索して発見する。
デモンストレーション:
- 事故者のバディに話を聞き、情報から論理的な結論を引き出す。
- 迅速で効率的な捜索方法を計画する(水面と水中のサーチパターンを使う)。
- 行方不明ダイバーを捜索して発見する。
- コントロールされたプラス浮力を使って、意識不明をシミュレーションしているダイバーを水面に引き上げる。
具体例REDダイバーが指揮をとり、他に、A,B,C,D,Eのダイバーが居るとする。 素早く情報を集め、最後に姿が目撃された場所をと特定する。 人員の能力に合わせ役割を依頼する(下記例)。 A:泡などの見張り役。陸から位置誘導する。 |
シナリオ2
水面で反応がないダイバー
デモンストレーション:
- 事故のシミュレーションで、反応がなく呼吸をしていないダイバーに効果的に対応する。
- 評価、曳行、水面でのレスキュー呼吸、器材の取り外し、エキジット、CPR。
トレーニングシナリオ(=DM試験)
★ダイブマスター試験ではレスキューコースの中から次の組み合わせが試験内容となります
以下のステップを含めて、意識不明で呼吸していないダイバーに対応する候補生の能力を評価する:
- 水に入り、25メートル/ヤードほど離れたところに沈んでいるダイ
バーを探して水面に引き上げる - ダイバーを仰向けにし、浮力を確保する
- ダイバーのマスクとレギュレーターを外し、気道を開放し、呼吸を
チェックする - 助けを呼ぶ
- ゆっくりと2回のレスキュー呼吸を施した後、できるだけ中断する
ことなく、5秒ごとに1回の効果的なレスキュー呼吸を続ける - 気道を確保し、レスキュー呼吸を続けながら、安全な場所までダイ
バーを曳行する - 双方の器材を外す(器材回収係を使うのは可)
- ダイバーを水から引き上げる(アシストを使うのは、特定の身体障
害や環境上のコンディションによりアシストが必要な場合のみとす
る)