バルブについて・・・種類、名称、特徴・・・そんなのいらない?いえいえ、バルブの持ち方、タンクの積み方、フロー時の対応の仕方に通じる情報として確認しておきましょう。
ライセンスコースの方にはどっちに回せば開くか、閉まるか・・・という方もおられますが・・・^_^;
タンクバルブ
バルブメンテナンスができると良いですが、少なくとも白紙に絵を描いて説明できるようにしておきましょう。
バルブの種類
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Kバルブ(現在主流)
- 簡単バルブ・・・KantanのKと覚えましょう!
- オンとオフのみのバルブ
- 現在は残圧をゲージでモニターする為、Jバルブの様なリザーブ機能は不要となった
- Jバルブ(昔主流)
- コンロッドが邪魔な・・・JamaのJと覚えましょう!
- (図の)バネが、タンク内の圧力が一定になったところで蓋をしてエアーを吸えなくする。
- 吸えないことでコンロッド(太い針金)を引き、(図の)黒い部分を回し、バネの抑えを緩める。
- バネ圧で止められていた残りの空気が流れだす。
- コンロッドを引いた状態で使い始めるとリザーブが無い状態となり危険。
- 残圧が減ったことが分かる( )機能がついているバルブ
《詳細》
リザーブ《詳細を隠す》
- コンロッドが邪魔な・・・JamaのJと覚えましょう!
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DIN((ドイツ工業規格(Deutsche Industrie Normen、ディン、ダイン)はDeutsches Institutfür Normung(ドイツ規格協会)により発行されている工業規格のこと。パソコン、キーボード、マウス等の接続部のコネクタ、カーオーディオやカーナビのサイズなどがDINに準拠している。))バルブ
- 密閉するOリングはレギュレーター側についている(バルブ側にはない。)
- ねじ山のついたファーストステージをバルブにねじ込む。
- ねじ山の数で対応圧力が異なる
- ねじ山5本 200気圧用
- ねじ山7本 それより高い常用圧力用
バーストディスク
タンクのバルブにはバーストディスクという安全装置が組み込まれており、 圧力が過剰(常用圧力の140%を超える時)になる次のようなとき、タンクが破裂するのを防止する
- 間違って過充填してしまった
- 熱くなり過ぎた(圧力が上がった)
作動原理
タンク内の圧力が常用圧力の140%を超えると、ディスクが破れて、放出孔のついたプラグから空気が放出される
- バーストディスクは薄い銅板でできている
- ガスケットと放出孔のついたプラグで取り付けられている
- 定期的に交換する必要がある (徐々に劣化する)
作動への工夫
最近はバースト時に吹き出しポートに工夫がされ、プラグの形を工夫したりや噴出孔をマルチにすること等で空気を横に、双方向へ等噴出させるようにすることで、空気の勢いでタンクが転げまわらないようになっているものがあります。
ディスクの交換
バーストディスクは充填の度に圧力がかけられるので、劣化したものでは定められた圧力以下でも作動する(噴出する)可能性があります。定期的に交換するべきでしょう。
練習問題を解いてみましょう
実に地味な内容でしたね…お疲れ様でした…読んでいただきありがとうございました。
Jバルブは・・・
次のうち最も適切なものはどれでしょう?また、間違ってるものはなぜか答えてください。
- Jバルブへの充填時は、リザーブをオンにして充填する。
- 空気が少なくなった時の予備のエアーがKバルブより多く充填されている。
- 充填時の過充填を回避する為のもの。
- 残圧計が普及したためにあまり使われなくなった。
- バーストディスクは常用圧力の約5/3倍で作動する。
- 安全栓はタンクが回転しないよう真っすぐ噴き出すようになっている。
- 上記のいずれも間違い
《詳細》
解答
- × Jバルブへの充填時は、リザーブをオフにして充填する。
- × 空気が少なくなった時の予備のエアーがKバルブより多く充填されている。
- Jバルブが多いというわけではない。充填量はタンク本体の容量による。
- × 充填時の過充填を回避する為のもの。
- 過充填への対応はバーストディスク。
- 〇 残圧計が普及したためにあまり使われなくなった。
- × バーストディスクは常用圧力の約140%で作動する。
- 常用圧力の5/3倍は耐圧検査の圧力(テストプレッシャー、TP)
- × 最近のものは空気を横やマルチに噴き出すようになっている。
- × 上記のいずれも間違い
《詳細を隠す》