レスキュー課題7 – 水面で反応のないダイバー




  1. コンタクトして呼吸を確認
    1. 救助者は、身体をたたくか呼びかけて、ダイバーが反応しないことを確認。
    2. 腕を交差させ、ダイバーの手首をつかんで仰向けにし、顔を水面より上げる。
    3. ダイバーのウエイト・ポケットおよび/またはウエイト・ベルトを外し、身体から離してから落とし、BCDに空気を入れて浮力を確保する。
    4. 助けを呼ぶ
    5. ダイバーのマスクとレギュレーターを外して気道を確保し、ダイバーの口に顔を近づけて胸を見ながら、10秒間ほど呼吸を確認する。
      (注意)取り外した器材の回収
  2. 水面でのレスキュー呼吸
    1. 救助者は、ダイバーの気道に水が入らないように注意し、効果的で適切なレスキュー呼吸を続け、自分自身が疲れきってしまわないようペースを調整する。
    2. 楽に効果的なレスキュー呼吸を続けられるよう、まず十分な浮力を確保する。次に、ドー・シー・ドーやヘッド・クレードルの方法を使ってダイバーの気道を開き、確保する。

      クレードル(cradle)の意味:
      揺りかご、受け台等

    3. レスキュー呼吸を実施する
      1. 【ポケットマスク】救助者はポケットマスクを取り出し、近づいてからダイバーの顔の上に置く。頭の上に移動し、アゴの骨に指を置き、マスクに親指を置き、頭を後ろへ傾けて気道を確保する。まず、ポケットマスクのインレット近くに2回フルに息を吹き込み (インレットそのものに吹き込んではいけない) 、次に5秒ごとに1回吹き込む。
        (注意)親指でインレットを塞いでマスクをシールし、波がマスクに入らないようにする。
      2. 【マウス・トゥ・マウス】救助者は開いた気道を確保し、ダイバーが沈まないよう少し持ち上げて自分のほうを向くようにし、2回息を吹き込む。トレーニングでは実際にマウス・トゥ・マウスは行なわずに、シミュレーションとしてダイバーのアゴに口を当てるだけにする。5秒ごとに1回吹き込む。
        (注意)水面の状況がよくない場合には、息を吹き込んでいない間はダイバーの口を手で覆う。
  3. 曳行しながら器材を取り外す
    1. 効果的なレスキュー呼吸を行ない、できる限り素早くダイバーを水から出すことが最優先事項であり、器材を取り外すことはその次。岸まで長い距離を泳がなければならないというシミュレーションとして、救助者は自分の器材とダイバーの器材を段階的に取り外す。
      (注意)取り外した器材を回収する。
    2. 手順 – 浮力を確認し続けて行う。
      1. 必ず一方の手を使ってダイバーの気道を確保しながら、論理的な順序で器材を取り外す。
      2. リズムよくレスキュー呼吸を続けながら、呼吸と呼吸の合間に器材をリリースし、取り外す。
      3. レスキュー呼吸を中断した場合には、できるだけ早く2回息を吹き込んで再開し、器材を取り外しながら安全な場所まで曳行する。
      4. 最初に自分の器材を取り外してから、ダイバーの器材を外すなど、さまざまな方法がある。器材の形状や体格により合理的な方法で実施する。




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