概要
Cカードとダイビングライセンスの違い
Cカードとは、Certification Cardの略語、つまり認定証のことです。
一般にダイビングライセンスや免許ともいわれ、いずれも同じものを指します。
そして何と!
初心者のカードも、インストラクターのカードも、認定証はCカードです。
初心者の多くは、初めて取得する初心者カードだけがCカードだと思われてますね。
コースを一定の知識と技術(インストラクターは指導基準)を、最小限以上でクリアしたというカードで、受講証明的なものです。
自動車免許は法的という違いはあっても似たようなものですね。
ダイバーが、十分だとうレベルを証明するものではありません。
なぜなら…
実際には…
デタラメな講習や、手抜き講習、浅く狭すぎる海水浴場での実習など、悪質な講習も存在しているので、注意が必要です。
その他、水中スクーター、ナイトダイビング、ディープダイビングなど、様々なコース(SP)ごとにCカードは存在します。
レベルアップした人は、アドバンス、マスター等、別のCカードを取得しているものです。
自動車免許等との違い
自動車はブランクあっても、技術が低下してても…
あ、やはりダメですね。
ダイビングも勿論ダメなんですが、少々ダメ具合が異なります。
レンタカーでは?
自動車免許を提示すると、ブランクがあろうと、技術が低下していようと、車を貸りて自動車を運転することはできますね。
そもそも、自動車はエンジンをかけるところから停止するまで個人(ひとり)の範囲で自己完結するからです。
勿論、歩行者、他の自動車や搭乗者は居ますが、運転することは個人の範囲で、運転が無理だと思えば、すぐに中断できます。渋滞はできるかもしれませんが…
ダイビングでは
一般に、お互いのレベルが一定以上であるという前提のバディやグループで実施します。
そして、自動車と大きく異なるのが、ダイビングはスタートしたら、簡単には個人の事情で中断しにくく、場合によっては周りに迷惑を掛けたり、本人は勿論、周囲にも危険を及ぼします。
整備された道の上ではなく、自然の中で行うからですね。
登山だとイメージしやすいでしょうか?
自然環境での活動経験が少なく、「どちらも技量不足は危険で、周りに迷惑をかけて同様だ」…と、違いが分からない人が居ますが、明らかな違いが存在します。
具体的に書くと長くなるので、ここではこれくらいにしておきます。
キチンと習う&リフレッシュ
素晴らしい大自然での活動では、Cカードを「取得すればいい」というのではなく、キチンとした知識と技術が次第だと、イメージいただけたでしょうか?
ブランクが空いた時は、リフレッシュ(アップデート)が必要だと気づいていただければ幸いです。
どうやってリフレッシュ?
海でも可能ですが、プールだと1時間程あればかなり練習できるので、まずは、プール付のダイビングスクールを探してみましょう。
リフレッシュは、リ・アプチデート等、様々な名称がありますので、ブランクダイバーさんは、信頼できるインストラクターに相談してみましょう。
どれくらい潜れる?
これも自動車と比較してみましょう。
運転免許では一律?
自動車免許を取得すると、一般道の上限が60km/h、高速道路では100km/hで一般に誰でも走行可能です。
勿論、怖いかどうか、安全性は別として制限速度は道路毎に一律ですね。
ダイビング免許は一律?
次のように信じている人が居ます。
「オープンダイバーを取得すると18mまで潜れる」
実際は、同じCカードを取得していても、上のようなバディ、グループ、大自然といった理由から、キチンと習った人かそうでないかで、活動範囲は大きく異なります。
同じCカードでダイビングできる例、できない例
- OWダイバーA 18mまで自由に満喫できる(キチンと習った場合)
→アドバンス等へ、すぐに進級できる
→すぐに18mより深くも可能。 - OWダイバーB せいぜい10m程が限界(浅い海水浴場で習った場合)
→ Aと同様に楽しむには追加講習か、一定の経験が必要
→すぐには進級できない。
受講スクール選びが分かれ目でしょう。
個人差は当然ありますので、不安な人ほど、良質な講習を受けるべきですね。
PADI OWDコースとは?
Cカード、免許等、同様な名称でも、他の免許と異なるということはお判りいただけたでしょうか。
多くの人が最初に取得するのは、OWD(=オープン・ウォーター・ダイバー)というCカードです。
最後に、OWDコースの内容がどんなものか見てみましょう。
- 参加前条件 年齢10歳以上(15歳未満はジュニアOWD:一定の制限あり)
- 受講内容
- 知識の開発(5セッション)
- プール練習(5セッション)
- 海洋実習(4ダイブ)
学科の内容(例)

プールの内容(例)

海洋の内容(例)

素場がしい海宙散歩!
是非、良質な講習でCカードを取得し、
重力を自由に扱えるような無重力感で、
素敵な海宙散歩を楽しんでくださいね!
ダイバーの仲間入りを心よりお待ちしております!