こんにちは。
前回の記事では、「批判よりもロールモデルが業界を変える」というお話をしました。
今回は、「じゃあ実際、どうやって自由でシアワセなインストラクターになったのか?」という点について、私自身が実践してきた3つの条件をお伝えします。
概要
◆ 条件①:経済的自由 〜“一本足”ではなく“三本足”で立つ〜
ダイビングだけで生計を立てようとすると、どうしても季節・天候・集客の波に振り回されます。
大きな企業ですら(大企業だから?)、その多くは多角的な経営をしています(そうしたから大企業になった?)。
そこで、弱小な個人事業程度の私ごときは、尚更で、「ダイビング × コンサル × 投資(金融や不動産)」という三本足のモデルをつくりました。
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好きなダイビング事業 → 稼働率を無理に上げる必要なし
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投資(金融や不動産)事業 → 収益を何重にも運用できる
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コンサル事業 → 専門知識を生かし隙間時間やネットで可能
これらがダイビングとの親和性が最適だからという理由ではなく、単に自分の好みに合っていたからです。
結果として、「稼ぐために潜る」のではなく、「潜りたいとき、海況の良い時に潜る」という状態を作り上げ、労働時間が減り、無理なスケジューリングや運営が不要になりました。
◆ 条件②:時間的自由 〜“好き”を最優先できる働き方〜
私にとっての“自由”は、予定(人生)を自分で決定できることです。
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家族との時間を確保できる
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忙しい時期を意図的に選べる
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急なオファーに柔軟に対応できる
このためには、「予約で埋める」ではなく、「余白をつくる」勇気が必要でした。
その分、顧客の長期にわたる満足度を上げていく設計が必要という方向性になりました。
◆ 条件③:精神的自由 〜実績からの自信と安定〜
これは意外に思われるかもしれませんが、「世代を超えて受け入れられる」という実感は、自信となり、人生に大きな安定をもたらします。
仕事においても、特定の世代だけでなく、より広い世代に受け入れられることで、客層は何倍にも広がります。実際、ダイビングでは小学生から高齢者まで、また数世代にわたるファミリーにもご利用いただいています。
接客業は「そもそも人に好かれること」が必要ですが、強引に言葉を当てはめるとすれば「人たらし」ではなく「モテる」という状態でしょうか…(誤解無いよう補足すると、自分はモテると言ってるのではなく、接客業として備えるべき性質の方向性のことです。)
プライベートも同様です。たとえば、身内をはじめ周囲からは「なかなか結婚しない」と心配されつつも、49歳で24歳の女性と“年の差婚”をしました。統計的に1000人に一人も居ないということでは不自然に思われる方もおられますが、生きてきた方向性としては、ごく自然なものでした。
社会の常識に縛られず、自分の人生に責任を持ち、世代や職種に関係なく、誰とでも楽しく過ごせる——そんな柔軟性は、内面の「自信」となり、精神的なゆとりを生み、あらゆる人間関係に良い影響を与えてくれます。
◆ 自由の“再定義”が必要かもしれない
「自由に生きたい」と言いながら、実際には「忙しくなる自由」を手に入れようとしている人によく出会います。
そういう方々が本当に目指したいのは、働きすぎずに満たされる自由であるように感じられます。
そのためには、「お金」「時間」「精神」の3つの軸を揃える必要があります。
◆ 次回予告:「現実的に、どうやってその状態にしてきたのか?」
第3回では、実際にどんな風にして“稼働率を上げずに収入を増やしてきたか”を具体的にお話しします。
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価格設定の考え方
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リピートと紹介の生み出し方
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ダイビング以外の収入源の活用法
「働き方を変えたい」と思っているインストラクターやフリーランスの方には、必ずヒントになるはずです。
[あとがき]
あなたの「自由」の定義は何ですか?
誰かに与えられる自由ではなく、自分で設計する自由を目指してみてください。