「海草」と「海藻」の違い




概要

「海草」とは?

「種子植物」で、根・茎・葉の部分の区別ができる。

代表的なものとしては(1)(2)といったもの。

《詳細》

  1. アマモ
    アマモは胞子で増える藻類ではなく、海中に生える種子植物。
    多くの器官が退化して雌しべ・雄しべのみとなった小さな白い花を咲かせ、結実して米粒大の黒い種子を作る。
    種子の発芽には一定時間淡水にさらされる必要で、河口から流れ込む淡水などが必要。
    種子以外に地下茎の分枝・伸長によっても増える。
  2. スガモ
    アマモ科の多年草。
    海岸の岩礁地帯の海中に生える。
    長さ4~5メートルになる太い匍匐(ほふく)茎を伸ばして広がり群生する。
    茎の基部には黄褐色の古い葉の繊維が残る。
    節ごとに長さ4cm程の丈夫な2本の根を出して岩に固着する。
    花期は3~4月、肉穂花序につく。
    雌雄異株。
    本州太平洋岸銚子付近以北・日本海岸能登半島以北に分布。

《詳細を隠す》

英語ではsea grass。

「海藻」とは?

藻類で、根・茎・葉の区別がはっきりしていない。

(例)

食用のアオノリ、アサクサノリ、コンブ、ワカメ、ヒジキ、モズク、アオサ、テングサなどはすべて「海藻」。

英語ではseaweed。

使い方

食用とされるカイソウは、ワカメやヒジキなどの「海藻」。

「海藻サラダ」と書くのが正しく、「海草サラダ」と書くのは間違い。

ウミクサ(海草)、ウミモ(海藻)という言い方をすることもある。

国土交通省資料

https://www.mlit.go.jp/kowan/handbook/08-3hen2shou02.pdf




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