視覚の逆転って何ですか?




こんにちは!ココモの唐土です。

今回は水中での「見える感覚(視覚)」についてです。ナビゲーションに大きくかかわる情報です。

誰ですか?「資格の逆転」と言ってる人は…(^-^;…プロのダイバーは、「視覚」について知っておくと、ナビゲーションで精度が上がります。決して・・・トレーニング不足からの資格の逆転になってはなりませぬ・・・!(^^)!

視覚の逆転てなに?

ひとことでいえば「対象が実際より遠くにあるように感じること(見えること)」です。

視覚とは光の明暗や色に関する「感覚」のこと…どう認識するか…です。遠くに感じる、思える…と言ってもいいでしょう。前(http://pro.cocomo.jp/?p=49)に書いたように物理的には近くに見えてます。ただ、遠くに見えてるように感じるということです。

どうしてそうなる(感じる)の?

視覚の逆転水が濁っているときに「視覚の逆転現象」は起こりやすいです。

水中で距離が増すと、物がぼやけて見える(=コントラストがなくなっていく)と以前に書きました。普段陸上で生活している私たちのとって、ものがぼやけて見えるのは山々など遠くの景色です。つまり人にとってぼやけるものは遠くにあると感じるということです。

また、水中活動そのものからもそう感じさせられます。例えば、いつもの透明度(悪くないとします)では2分泳いで見える目標物が、透明度が悪いとまだ見えません。心理的にその目標物は遠くに感じます。物理的な見え方は変わらないですが、脳が遠くにあると解釈をしてしまいます。

視覚の逆転はダイビングにどう影響する?

ナビゲーションの際に距離を見誤りやすいです。

「そろそろ〇〇が見えるはずなのにまだ見えない…」・・・実はそのイメージ通りの位置にいるのにここで方向転換するとナビゲーションを失敗することになります。

練習問題

視覚についての問題で確認してみましょう

視覚の逆転を起こす原因って?

視覚の逆転は次のどの要素に最も影響を受けやすいか?

  1. 深さ
  2. 透明度
  3. 時間帯
  4. マスク

《詳細》

解答 b. 透明度 水の濁りが多いほど、心理的に遠くに感じる

《詳細を隠す》

まとめ

ちょっと愉快な表現になります

  • 濁っているほど、
  • 近づけば近づくほど、実際より近くに見え(感じ)、
  • 離れれば離れるほど、実際より遠くに見え(感じ)る。

ナビができるダイバー

人間の順応性というのは素晴らしいものです。ナビゲーションの要素を理解したダイバー、適切な手順での経験を積んだダイバーは水中にある物体に対する距離感は正確になっていきます。

経験上、ナビゲーションのコースを数多く開催するインストラクターは透明度の良し悪しにかかわらず1m単位の正確さで水中をナビゲーションできるようになっています。


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