「ホバーリングで前後のバランスが決まらないです。どうすればいいですか?」
…と、アマ、プロ問わずよく尋ねられます。
※図中の矢印は力の尺度でなくイメージ
バランスの決定要素
バランスは( )、( )、( )によって決まります。
《詳細》
「呼吸だけ」ではすぐ限界に!
重要なのは呼吸でコントロールしやすいように装備を調整すること!
- 装備(タンク)= 事前にわかる
水中では…
アルミタンクは軽い
スチールタンクは沈み気味- BCのバランス = 他の装備で決まる
前傾か後傾か
他の装備とは?
- 浮く要素
肺、BC、フィン(ウレタン/ゴム)、スーツ、フード、インナー等- 沈む要素
タンク、ウエイト、フィン(プラスティック)等- ウエイトの配置
- 前のほう(腹寄り)
- 後ろのほう(腰寄り)
- フィンの水中重量
- 重いと足が沈み気味に
- 軽いと足が浮き気味に
…当たり前だけど使い分けれてる人が少ない!- 呼吸:浮力バランス
- 吐き気味=前傾になりやすい(肺が沈み、その分BCが浮く)
- 吸い気味=後傾になりやすい(肺は前にある浮力)
器材が変わればバランスが変わる!
毎回異なる器材では
上達に時間を要する理由がお分かりになられたでしょうか。
《詳細を隠す》
次のA,B,Cでは何が異なるでしょう?
A、B、Cそれぞれで「3か所」異なる点があります。ピックアップしてください。
ヒント(どこか)
《詳細》
- 呼吸は?
- BCの浮力は?
- ウエイトは?
《詳細を隠す》
上のヒントが、それぞれがどう異なるでしょう?
《詳細》
プラス浮力?、マイナス浮力?
A,B,C、それぞれで…
ウエイト、タンク、BC、肺はそれぞれどんな浮力?
すこーし考えてから下記を開いてください。
次のそれぞれはこの後どうなる?
選択肢:そのまま、右回り、左回り
《詳細》
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↓そして↓
《詳細を隠す》
次のそれぞれはこの後どうなる?
選択肢:そのまま、前より、後ろより
器材でどう変わる?
フィンの例
タイプで、足が浮きやすいか、沈みやすいかが決まる
- ゴム:沈む
- ウレタン:やや沈む
- ハイブリッド:様々
- プラスティック:やや浮く
- 実際は上記に限定されず様々なものがあります
スーツの例
タンクとスーツでウエイトの量が決まる!
- 新しいスーツ:浮く
足の部分は浅いほど浮きやすいので、浅いところでの練習はアンクルウエイトを使うと快適です。 - ヘタッタスーツ:浮力がほとんどない
古くなると重さはそのまま、生地は縮み体積が小さく…
つまり!
比重が高い→沈みやすい!
手や足を使うのは?
超重要!ホバーリングの練習では…
手や足を使うと練習にならない!
バランスは手や足でなく、上で見てきたように、装備の位置や空気量、呼吸方法で決まります!(水をかいても無意味)
手や足を動かしてしまうダイバーが多いですが、練習の邪魔にこそなれ、ほとんど役立つことはありません。
- 適材適所!
アンクルウエイト等、効果的なアイテムの使用を「物に頼るのは邪道だ?!」という精神論者が居ますが、スキューバダイビング自体、そもそも道具に依存しています。
使いましょう(精神論者は浮力の全体像が理解できていない)。 - 手足を止める!
手足を止め、全装備のバランスに身を任せて初めて呼吸でのコントロールが可能となります。
水中でのホバーリングの無重力感覚はとても素晴らしいです。
数々のハリウッド映画でも、人が思うように宙を舞うことが映像として夢描かれてきました。
それが水中では叶います!!!
是非あきらめずに頑張ってください。(効率よくね!ちゃんと習ってね!)
得意だという人も、更に向上させてみてください!
所属スクールがある方は、あなたに合った装備をそちらで購入しましょう!貴方に合った最適なアドバイスがもらえるでしょう!