ナビゲーション(②③/3)




⑨距離測定でタンク圧はどのように使えるか?

《詳細》

ほぼ一定の水深で、一定の運動量の活動の場合、エアの消費量から水中でのおよその距離を見積ることができる。

(例)正方形の場合、一辺で14.7MPa (15kg/cm2 )の空気を消費し、直角に曲がってさらに14.7MPa (15kg/cm2 )の空気を消費するまで泳ぎ、同じ動作を繰り返すと正方形が完成する。

実用的には、ダイビング活動の折り返し地点を把握するのに使う。

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⑩正方形、長方形ナビゲーションのポイントとは?

  • 直線往復が線の範囲であるのに対し、面での広い範囲をナビゲーションできる。
  • コンパスを使わないナチュラル・ナビゲーションでも実施可能。

《詳細》

  1. 各辺の距離(キック数、時間等)を確認し、計測しながらまっすぐ泳ぐ
  2. 1.の後、止まったまま右、又は左に90°変針し次の辺の距離を泳ぐ
  3. 2.の後、同様に3回繰り返しながら4辺を泳ぐ

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コンパスを使わず直角に曲がる方法

  1. 一直線に泳ぎ、曲がり角に来たら停止する。
  2. 身体の向きは変えず進行方向を向いたまま、左手、又は右手を真横に伸ばす。
  3. 腕をそのまま動かさず:
    1. その腕が身体の前方にくるまで身体を回転させる。
      又は
    2. 伸ばした腕の先にある目標物へ進行方向を向ける。

⑪正三角形ナビゲーションのポイントとは?

  • 三角形のコースは直線のコースより広い範囲をカバーできる。
  • コンパスを使わないナチュラル・ナビゲーションでは困難。
  • 長方形や正方形のパターンが使いにくいエリアでは効果的。

《詳細》

  1. 各辺の距離(キック数、時間等)を確認し、計測しながらまっすぐ泳ぐ
  2. 1.の後、止まったまま右、又は左に120°変針し次の辺の距離を泳ぐ
  3. 2.の後、同様に2回繰り返しながら3辺を泳ぐ

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⑫U形ナビゲーションのポイントとは?

  • リーフの上部や壁に沿ったり、コンパスで方位特定して実施します。
  • 進行方向に交差するような流れの影響でズレやすいです。
  • 基本的に長方形ナビゲーションと同様です。

《詳細》

  1. 各辺の距離(キック数、時間等)を確認し、計測しながらまっすぐ泳ぐ
  2. 止まったまま右、又は左に90°変針し短区間を泳ぐ
  3. 2.と同様の方向(左右)に90°変針し(1.と逆方向)に、1.と同じ距離を泳ぐ
  4. 2.の逆の向き(左右)に90°変針し短区間泳ぐ
  5. これらを同様に繰り返す

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⑬山立ての方法とは?(コンパスを使わない、景観など)

《詳細》

  1. 海上から、陸上にある手前2つの重なる目標物を決める。
  2. 60~120°変針し、同様に目標物を決める。
  3. 1.2.が同時に重なって見えるところは海上の一点となる。
    ※スレートなどにメモしておくと役に立つ

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⑭山立ての方法とは?(コンパスを使う)

《詳細》

  1. 海上から、陸上にある目標物を決め方位を確認する。
  2. 60~120°変針し、同様に目標物決め方位を確認する。
  3. 1.2.が同時に確認した方位に見えるところは海上の一点となる。
    ※スレートなどに方位の度数等をメモしておくと役に立つ

《詳細を隠す》

山立ての組み合わせ

上の⑬と⑭の組み合わせも可能。

例)一方が目標物のコンパスを使った方位度数、もう一方が一直線上に重なる2つの目標物

⑮水中ナビゲーションで使える電子機器とは?

《詳細》

  1. GPS、(古くはロラン)
    1. GPS(Global Positioning System):
      人工衛星を利用して自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出すシステム。元々、米軍の軍事技術の一つで、地球周回軌道の人工衛星が発信する電波を利用し、受信機の緯度・経度・高度などを数cmから数十mの誤差で割り出すことができる。
    2. ロラン(LORAN):
      地上系電波航法システムの一種で、船舶や航空機で利用されたが、より高精度なGPSへの移行が進み多くの国では終息している。(Wikipedia
  2. ハンドヘルド・ソナー

《詳細を隠す》

⑯(コース・プロッター)現在地から目的地へ行く情報を知る方法とは?

  • セクスタントも同様

《詳細》

  1. プロッターの進行方向に円盤の方位度数を合わせる
  2. プロッターの中心、又はスタート地点から、進行方向(上)に向かって進む距離分の線を引く
  3. 次の進行方向に円盤の方位度数を合わせ、2.でひいた線の終端から、進行方向(上)に向かって進む距離分の線を引く
  4. 移動の度に3を繰り返し、書き込んでいく線の終端が、スタート地点や他の位置から推し量れる現在位置。

《詳細を隠す》

PADIセクスタント

ダイビング中の現在位置、エントリーポイントへの最短距離と方向を教えてくれるツール。

ナビゲーションを必要とするダイビングをするときや、ナビゲーションスペシャルティなどでも使用される。

⑰(コース・プロッター)現在地から出発点へ行く情報を知る方法とは?

《詳細》

  1. ⑯で最後に引いた線の終端を、プロッターの中心、又はスタート地点からまっすぐ手前に引いた線上にくるようにプロッターを回転させる。
  2. 出発地点の方位は、1.の状態でプロッターの上部に示された方位となり、そこまでの距離は、プロッターの目盛分(例:1目盛1m、1目盛1分等)となる。

《詳細を隠す》

⑱(方位計算機)正三角形・正方形・長方形で変針の方位を知る方法とは?

《詳細》

  1. 変針(現在の進行方法)の方位になるようプロッターを合わせる
  2. 窓に表示された方位を読む
    1. へ直角に曲がるには右の窓
    2. へ直角に曲がるには左の窓…など
  • 多くの場合、三角形より直角の変針を用いるが、現在の多くのコンパスでは回転ベゼル、インデックスマーカー、ポイントマーカー等を使うことで角度を読む必要性は低い

《詳細を隠す》

PADIナビファインダー

右の写真のものは、正方形、長方形用の、90度返信角度が分かる窓がついています。

三角形で同様の窓があるファインダーも存在します。

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