- 砂は青く見えてますか?
- バディの肌は青く見えてますか?
- 水中写真の様に青く見えてますか?
そんなことはない筈です
マニュアルで習ったようには青く見えてない
人間は可視光線の各色そのものを知覚しているのではなく、三つの錐体が三種類の波長のみを知覚している。
青い世界の海中では全てのものが青く見えそうだが、実際には人間の視覚には慣れや知識などによる補正があり、周囲の色や光による影響は補正される。
概要
ダイバーには真実が見えてない
実際(写真)は右でも、ダイバーには左のように見える
この環境の色に支配されない認識が得られることを( )という。
《詳細》
色覚(色)の恒常性《詳細を隠す》
このため海中ではかなり青みを帯びているにもかかわらず、砂は砂なりの色に、人の肌は肌色に見える。
ダイバーにとって都合いいようだが、見慣れてない海中の自然物はダイバーごとに異なって見える。これによってナビゲーションの際、周囲の認識に差があるということになる。
ナイトダイビング後は?
太陽光と異なる波長分布を持つ「LED照明」でのナイトダイビングでは、周囲の色が青に偏っているが、その照明下でも白いスレートは白く、人の肌は肌色に見える。
潜水中の40分程、ダイバーは照明条件を無意識に推定し、その推定に従って色の見え方を無意識に補正していると考えられる。
- つまり( )を足したり、( )を引いたりして見えている。
《詳細》
赤みを足したり、青みを引いたり《詳細を隠す》
浮上後も!
その補正(感覚)は潜水終了後も一定時間(私は20分程)続くので、器材を片付けているときに通りかかる(LEDでない)車のヘッドライトや、街灯の光が随分( )を帯びて見える。
《詳細》
赤みを帯びて見える(赤く見える)《詳細を隠す》
ディープダイビングでは
十分な光の得られないディープな環境では、特に赤錐体の機能が低下するとされ赤が認識しにくくなる。
《詳細》
ヒトの網膜には次の三種類がある
- 長波長(黄色周辺)に反応する赤錐体
- 中波長(黄緑周辺)に反応する緑錐体
- 短波長(青周辺)に反応する青錐体
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そのため光の届きにくい赤と黒の識別が困難なディープダイビングでは、黒い穴が赤みのある岩や壁と区別がつきにくくナビゲーションを外すしやすくなるが、そのような環境にあっても地形を知っていると岩と穴を識別できる場合がある。
これが「慣れ」による上達で、注意が必要なのはこの「慣れ」と、「( )」とは別物であるということ。
《詳細》
太陽光線による水中の色合い、つまり波長分布は季節や時刻、周囲の反射光などによっても変わる。ナビゲーションの要素の一つ( )が、この周囲の色に引きずられ毎回異なって見えるのでナビゲーション初心者は困るだろう。
《詳細》
目標物《詳細を隠す》
色の恒常性クイズ
青く澄んだ海中でバディの肌はどう認識されやすい?
- 肌色と認識する
- 青っぽいと感じる
- 時間経過で肌色に見える
《詳細》
A. 肌色と認識する恒常性は、事前に良く知っている(思い込みのある)ものの見え方であって、周囲の色の影響を受ける中、全く初めて見るものでの見え方の違いは恒常性でなく思い込み。
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